体に不調があらわれたとき、つい薬などの即効性のあるものに頼っていませんか。だましだましではいけないと思いながらも、根本的に改善を目指すのは時間がかかってしまいそうで、踏み出せずにいる方も多いかもしれません。
そんな方におすすめなのが鍼灸です。鍼灸なら、思っているより短い期間で体の不調を根本から改善できるかもしれません。
この記事では、症状別にかかる期間や、鍼灸に対する疑問や不安を一気に解消していきます。鍼灸で体質を改善しながら、健康な体を目指しましょう。
鍼灸とは
鍼灸とは、中国から伝わる東洋医学のひとつです。私たちの体にある361箇所のツボを鍼や灸を用いて刺激することで、不快な症状を改善し痛みを緩和するのが鍼灸といえます。
鍼灸ってどんなことをするの?
鍼灸と聞くと、痛みや熱さなど気になる方も多いことでしょう。しかし、ご安心ください。実際に鍼灸はほとんど痛みや熱さを感じることはありません。
鍼灸で使われる鍼の太さは、0.14~0.34mmほど。髪の毛ほどの太さで、注射針にくらべるとなんと3分の1ほどの太さです。またその先端の形状も注射針のように尖ったものではなく、皮膚の間に入りこむように丸みを帯びて作られているので、より痛みは感じにくくなっています。
また、お灸も鍼と同様にツボを刺激するものですが、お灸は熱によってツボの刺激を促します。お灸は皮膚の上にもぐさを置き、そこに火をつけることでツボへのアプローチを行っていきます。もぐさはヨモギの葉の繊毛を原料に作られており、もぐさの大きさや硬さで皮膚に感じる熱さが変わってきます。
熱さを我慢する必要はありませんので、気持ちのよい熱さで施術してもらいましょう。私たちのツボの大きさは米粒より小さいくらいの大きさで、症状に合わせたツボを鍼やお灸によって刺激するのが鍼灸です。
実は知られていない鍼灸の秘密
鍼灸のイメージは、肉体的な不調に効果があると思っていませんか。実は、鍼灸は内臓疾患や心の疲れや不調にも効果があることは、あまり知られていないかもしれません。体のツボには、ストレスに効くツボや胃もたれ、じんましんなどに効くツボがたくさん存在するのです。
なんとなくだるい、心の元気が出ないときには、鍼灸で心と体のバランスを整えるとよいかもしれません。
症状別!通院期間はどのくらい?
実際に鍼灸に通うことになったら、気になるのは通院期間かもしれません。もちろん体の不調は人それぞれ、治療の効き方も個人差がありますので一概にはいえませんが、症状の原因がそれぞれ違うので期間は表し難いです。
たとえば、腰痛を例にしますと原因が腰椎の問題、骨盤の問題、婦
次におおよその目安をご紹介しますので、参考にしてください。
頭や目、顔の不調
症状:頭痛、耳鳴り、歯痛、顔のむくみ、肌荒れ
週に1~2回、1ヶ月程度の施術で一定の効果が期待できます。
足や腰、背中の痛み、疲れ
症状:腰痛、ぎっくり腰、足のむくみ、外反母趾、肩こり、五十肩、腱鞘炎
腰痛やぎっくり腰は週に1~2回、2~3か月程度の施術で痛みが改善され、日常生活を送れるようになるでしょう。また、腱鞘炎や五十肩などは1~2ヶ月程度で改善されることが多いのですが、生活習慣が改善されないと繰り返すことが多いので注意が必要です。
婦人科系の不調
症状:生理痛、冷え性、不妊治療、更年期障害
生理痛や更年期障害の方は月に2回程度、半年ほどで体調や体質の変化を感じる方が多いようです。不妊治療は週に1回、半年から8か月を目安にするとよいでしょう。
内臓の痛みや疲れ
症状:胃もたれ、二日酔い、便秘、気管支炎、口内炎
2~3回の施術で効果がみられることが多いのですが、ほかの原因が絡んでいることもあるので、なかなか症状が改善されないときはかかりつけの病院に相談してみるとより安心でしょう。
まとめ
鍼灸はさまざま症状の改善につながることがお分かりいただけたでしょうか。「日和庵」では、まずはじっくり現在の症状を伺いながら、症状に合わせた施術を行いますので、リラックスしながら体質改善を目指してみましょう。